仕事を終えるとさっさと帰宅した。理由は駅まで乗って行った自転車のかごに今朝出すべきだった葉書や封書5通を置きっぱなしにしたため。雨が降りそうだったし慌てて帰って来た。もう午前中に一度は降ったらしく葉書の文面はにじんでいた。信仰厚いIさんにはマインツの大聖堂で買った絵はがきで書いたのに。昨夜はなにか手紙が書きたくて大きな箱に溜め込んである各地で買った絵はがきから聖シュテファン寺院礼拝堂にあるシャガールのステンドグラスを選んだのだった。ちょうど復活祭を迎えるこのときにぴったりのはずだった。ロシア語が堪能でロシアとの交流に熱心なAさんにはカンディンスキーの絵はがきを使った。これもすっかりぐちゃぐちゃになっていた。文面と絵の面がちょっとはがれかけていた。手紙というのは書きたいときに一気に書くといいが書き直しは気が乗らない。そこで後のことは考えないでそのまま投函した。明日無事に相手の所に到着すれば良いのだが。
道草しないで帰宅したお陰で午後一杯暇な時間が出来た。今日は夫も出掛けていない。そこでボリューム一杯でショルティドミンゴの「仮面舞踏会」を通して観た。1990年のザルツブルグのライブ。音楽だけでなくステージも重厚で、こんな舞台を実際に観たかったと思った。