海の町の山の暮らし  これぞロハス

meewの黄色の車に乗せてもらってAさんの家を訪ねた。Aさんは海の町の山中に住んでいる。私の住むこの半島は北に低地が広がっていて南に行くにつれて里山が広がり、標高こそ余り高くないが入り組んだ山が続いている。K市も海近くの平地は少なく山が迫っている。町中からA家まで車で20分くらいは走っただろうか。くねくねした細い坂道を随分登った。途中後輪をコンクリート舗装の道から外してどろにはまったタクシーを見た。前方から少し大きめの車が来たらすれ違うことは困難な道だった。彼女の家は山の中腹にあり庭先からは眼下に青々とした田んぼと点在する農家が見えた。目を少しさきにやると海が見える。昨日は天気が悪く海の青さを楽しむことが出来なかったが素晴らしい眺望だ。庭には数々の野菜が栽培されており、日常使用する水も湧き水を使用しているという。鶏も広い鶏舎で放し飼いだった。農業はご主人、花類はAさんと分担しているようだがなによりも「忙しい」との話だった。これぞロハス生活。
先日都心のデパートでロハスをテーマに色々なものを販売していた。ちょっと覗いてみたが「ロハスは高い」と感じた。ロハスを実行している人からその作品だけ買い取ってロハス的生活をするのが都会だから。ロハスを実行するには体を動かすことが苦にならないこと、体を動かす元気があることが第1条件だろう。私には資格がない。せめて小さな庭にバーブを植え、ささやかな果物を収穫し、食べるものの手作りを旨として行こう。
meewの心遣いで昼食にこの町一番のにぎりを食べることになった。彼女の提案に8人が乗った。握り7かんと小さな巻物が6つ、かに汁と黒ごまのババロアがついていた。そうそうにぎりが準備できるまでにお茶と厚焼き卵のにぎりが出た。心憎い演出だ。しめて2100円。堪能した。