IL DIVOを聴いた

CDは買ったけれど聴かないままになっている数枚があった。「ヨーロッパで人気沸騰中よ」というモニカの言葉を信じて買った IL DIVO 2枚もその数枚の中にあった。CDの棚を片付けていて発見して一昨日から聴き出した。スペイン、スイス.フランス、アメリカ出身の4人のヴォーカルグループのCDである。大体クラッシックを聴いて、アルバレスの熱心なファン、リチートラも好き、そしてクラシックとポップスを歌うボチェッリも好きなはずの私がこのグループにちょっと心奪われて2日過ごした。美声でアピアランスもばっちりの4人。曲は色々なポップス歌手がカバーしている誰でも知っている曲が多いがオーケストレーションの素晴らしさも相まって素敵だ。ポップスらしい歌い方で始まっても途中からオペラのアリアを歌うようにろうろうと歌い上げる。これならポップスファンとクラシックファンと両方を引きつけられる?余程の知恵者が考えて出来上がったヴォーカルグループなのだろう。DVDも見たから誰がどんな声を出すかも分かった。わたしはスイス人のウルスの声が個性的でいいなあと思う。しかしどの人もそれぞれの美声と魅力的な歌唱法を身に付けている。フランス語、イタリア語、スペイン語、英語で歌っているがどの人も発音がきれいでクリアーで、スペイン語は知らないから駄目だがテレビイタリア語講座での乏しい知識ながらイタリア語の部分で分かるフレーズが時々あるのがまた嬉しい。ファルセットをきかせて「Mama」を歌い出すデイヴィッドなど女性の母性本能をくすぐること請け合いだ。これではヨーロッパの女性達が老いも若きも夢中になるのは仕方ない。この熱病はほどなく海を渡って日本にもやって来るだろう。