「パヴァーヌ」「ヴィアッジョ」「イサベル」

フォーレの「レクイエム」は学生時代に2回歌ったことがある。本当に美しい合唱曲と独唱曲ばかりだ。知り合いのおばあさんは死ぬ時このレクイエムで送ってほしいといつも言う。フォーレの曲で私が知っているのはこの「レクイエム」の他いくつかの歌曲くらいしかない。それにもう一つ知っている曲が「パヴァーヌ」だ。1度聴いたら誰にとっても忘れがたい1曲になるだろう。2年前に買ったアルバレスとリチートラが歌う「DUETTO」の中に「VIAGGIO」のタイトルで歌われている「パヴァーヌ」を発見して以来毎晩聴いてから就寝する。詩の内容や編曲の成功もあるのだろうが初めから終わりまで刻むドラムの音が人生というずっと続く旅を思わせてなんとも言えない気分になる。最近買ったIL DIVOの「ANCORA」の中に再び姿を変えた「パヴァーヌ」を見つけてとても嬉しくなった。4人の若々しい声で歌われる新曲「ISABEL」は弦による「パヴァーヌ」のメロディで始まる。良い曲はいつの時代にも作曲家をインスパイアするものなのだろう。