都心の教会へ通夜で行った。上背があってすらりとした姿と黒目がちの大きな瞳の持ち主だったWさんがお棺の中にいた。すっかり細くなってあごが尖っていた。穏やかに眠っている姿を見て涙があふれた。私より1回りも若いのに壮絶な闘病の末一人天へ帰って行った。20年以上も前の楽しかったあれこれを思い出しながらあの頃の仲間と帰路についた。華やかな衣装に身を包み耳の後ろにハイビスカスを飾ってハワイアンダンスのステップを楽しそうに踏む姿が目に浮かぶ。