キャンプ 六本木

日本のお父さんは子供と過ごす時間が少ないと新聞に出ていた。我が夫の過去を思い出しても同じことが言えるだろう。私の知る限りのことだが日本で働く欧米系の男性が家族のために費やす時間はずっと多いようだ。毎晩共にする夕食、夕食後の子供との交流、週末の楽しみ。どれをとっても家族単位のことが多い。Yさんに久しぶりに会った。何か雰囲気が違う。今家族はホームリーブで帰国しているという。にわか独身になった彼は山に登ったり、日本国内を旅行したり、祭に参加したり、家族を気使うことからつかの間解放されているのだ。そんな東京での夏が彼に違った雰囲気を感じさせるのだろう。別の人から面白い単語を教わった。それは「キャンプ 六本木」。家族が一時帰国中のビジネスマンを表現するようだ。ああ、なるほど。有名な六本木は総ての楽しみが詰まっている象徴的な場所である。アメリカの子供達が夏は様々なキャンプに参加するように彼等もつかの間の自由をキャンプ六本木で楽しむのかもしれない。