パソコンの修理

我が家の愛用パソコン、アップルのG5はこのところご機嫌斜めで夫は強制終了してはご機嫌を直して来た。ところが数日前からその緊急トラブルシューティングが効かなくなった。電源が入っているのに画像が現れない。夫はありとあらゆるマニュアル本を読んではああでもない、こうでもないと本体をいじっていた。なにしろペーパーを打ち込んでいたから本当に困ったようだ。今朝は鶴の一声「修理に出す」とあった。技術者を呼んでもすぐというわけに行かずヘルプセンターにもなかなか電話が繋がらないから川向こうにある修理会社へ持ち込む方が早いというのだ。G5は重い。パソコンを動かしてぎっくり腰なんて事になれば笑い話にもならないので私も手伝った。先ず玄関から出して車のトランクに積むのが大事だった。やっと着いた高層ビルの22階に持ち込むのがまた大変で駐車場からエレベータまで大勢の人に見られながら汗だくの大仕事だった。
修理会社の受付に腰掛けて夫が症状を手短に説明した。技術者はパソコンサイドのカバーを外し少しなにかいじっておもむろに電源を入れる。なんのことはないこのところ久しく聞かなかった懐かしい起動時のサウンドがして映像が出た。ここまでものの7、8分。夫はこの数日の悪戦苦闘はなんだったのかと思ったに違いない。今後のために説明を受けたが分かった事は夫もパソコンをきちんと習ってすべてを知っている訳でなく自分の必要な所、興味のある所から習得して使っているだけだからこんな事もあるのだということ。掃いて捨てたい程持っているマニュアル本では読んだ事がないとぼやいていた。修理という程でなかったので「今回は無料です」と言われ深々とお辞儀して退出した。駐車場も置いた時間は30分にも届かなかったので、これも無料。老人の夫と私はただただ疲れたねえと顔を見合わせた。