長い梅雨のあと来た夏は短く感じる。この数日暑さがピークとはいえ電車を待つプラットフォームを風が吹き抜けるのを感じる。朝のウオーキングに加えて春からずっと続けたきた夜のウオーキングのとき、iPod で聴いている音楽を制すように虫の音が高く強くなって来た。暑さで少々ばて気味の体に秋の到来が待ち遠しい。
思いついて去年春病気に倒れ闘病を続けているN子さんに電話した。呼び出し音が鳴っている間元気な声が聞きたいという気持ちと誰も出ないでという気持ちが交差していた。ご主人との短い応答のあと本人の力強くつやのある声を聞いた時変な心配は要らなかったのだと思った。数日前にも新聞に脳梗塞から立ち直って社会復帰する人が多いと書いてあったが彼女の例も同じ。辛いリハビリを越えてN子さんもわたしたち仲間の所に帰ってくるだろう。「もう一寸よ。待っててね」と彼女は言った。暑さの過ぎた町を一緒に歩きたい。美味しいものを一緒に食べたい。