以心伝心

Kから久々の電話があった。実は今日出かけたついでにKにボージョレヌーボーを1本送ろうと思ったがアドレス帳を持ち合わせてなく止めたのだった。私はよくこんな風に相手を思うと予期せぬ電話やメールをもらったりする。昨日も同じようなことがあったばかりだ。Kの報告は嬉しかった。会社を辞めて5年、始めた仕事が軌道に乗ったというのだ。会社勤めで貰っていた年収を軽く超えたよ、との報告は本当に嬉しいことだ。大学も目的あってのことだが留年し、恋愛も行き違いばかり。しかし人は努力すれば自分を生かす金鉱を掘り当てられるのだ。ほんの赤ちゃんの時からの彼を知っている私としては我がことのように嬉しい。そして今は第二の母で友人のよう。今年も年内に美味しいものを食べに行こうと今度はメールが来た。若い彼が恥ずかしくないようにお洒落して行ってくるわと夫に言うと彼は「どうぞ、美味しいものをたくさんご馳走になっておいで」と一言言って仕事の書き物がおいてある机に向かった。