新年及び誕生会

新しい年の幕開けだ。初日の出を見るべく早朝の寒い海岸に向かった。この辺りでは太陽が海面から昇るわけではない。それでも広々とした公園の樹々の上に初日の出を見たときこの年も家族みんなが元気で行けるように、世の人全てにもっと穏やかな生活が訪れるようにと祈り心がわいて来た。新年が一年で最大のお祝いの日としたら我が家は二重のお祝いの日である。夫の75回目の誕生日である。誕生日は正真正銘の生まれた日で今は亡き義父によると戦前の軍国主義時代のこと、誕生したばかりの夫の小さいベッドの枕元に日章旗を2本立てて祝ったのだそうだ。
子供達がやって来て(いつもより5人少ない)楽しい新年及び誕生日の集まりとなった。大学の先生(実際かつてそうだった)の講義のような小難しい夫の話に時に反応の鈍い私に代わって2人の頼もしい相手(婿2人)が出現して夫はいつもよりずっと饒舌で楽しそうだった。昼食は私のお正月料理、腹ごなしのため近くのアウトレットに出かけ夕食は誕生会。N子が持って来たシャンパンで乾杯して(祝われるべき夫は飲まず)後は鴨鍋パーティ。みんなよく食べて話して帰って行った。遠ざかる車のライトを見ながらみんなの健康と幸せを再び祈った私だ。