今年も同窓会と称する集まりがあった。正確に言えば、小中高大学の同期でも同窓でもなく自治体が開催した講座で一緒に勉強した仲間達だ。つまり私はその講座の講師を務めた。40歳から上の市民に対する講座だったから一番若かったYさんも今年52歳だという。十年一昔なんて言葉があってこの集まりも風格が漂う。可愛い孫を得て新しい生き甲斐を感じるMさん。僧侶として研鑽を深めて活躍するKさん。Oさんは講座のテーマだったことをずっと継続してなくてはならぬ人となっている。Hさんはリタイア後に大学院で勉強し始めて今年は博士課程後期だという。この会常連の女性2人が今年は欠席した。この年齢の女性は家族のお年寄りが病気になったりして大変な時期にさしかかっている。このグループの集まりがどうしてここまで続いたかは誰にもわからないがみんなで会った後はまた1年頑張ろうと力が湧くのだ。5月には仲間が一人エジプトから2年の仕事を終え帰って来る。歓迎会は旅行社で活躍するWさんが引き受けると手をあげた。