ウルスの”r”が聴きたくて

朝5時半。窓を開けると外は霧。こんな日は必ず晴れる。久しぶりの穏やかな春の一日になった。寒くあるべき1月2月の生暖かさと3月4月になって思わぬ寒さを経験した後の体にやさしい日だった。
先週から開始した仕事は交通不便な場所ゆえに行き帰り3時間強、講座が2時間で移動に時間を取られる。しかしiPodさえあれば移動も何のその。今日聴いていたのはIL DIVOの"Siempre"。今一番気に入っているのは"Una Noche"の中のウルスの発音。まずデイヴィッドが歌いだして次がウルス。彼が歌う数小節に出て来る"r"の発音がとてもとても好き"Una Noche"と元々好きな"Come Primavera"を集中して聴いていた。”Come Primavera”の良さは詩にもメロディーにも感じる。特に後半の"Torna la vita piu serena..."のコーラス部分 にはぐっと来る。繰り返し聞いているうちに目的地に到着した。電車を降りるとタクシーで会場まで。それにしても今日のタクシーはひどかった。車内はタバコの匂いが充満していたし、ドライバーは口をきくのが損だというような表情だった。しかも下車間際に何か操作したのか料金が820円だと言う。そんなはずはない.先週も乗って740円だったしほんのちょっと前に料金は740円に変わったばかりだった。変わってから5メートルも走っていない。そう指摘すると820と表示がでているだろ!とちょっと凄まれた。多分私が土地の人でないと察知してのことだと思う。国際空港のある町にこんなドライバーがいては恥ずかしいのに。IL DIVOを聴いてすっかり気分よくなっていた私だが会場に入って行く時はきっと引きつった顔だったと思う。