ユスラウメのジャム

晴れの日を選んで入梅前に庭仕事を終えなければ。まだ3日くらいかかるだろう。今日もキャラの剪定をする。そしていつの間にか成長したヤツデを小さくしようと手をかけると向こうに真っ赤な実が見え隠れしていた。目を凝らしてみるとそれはまさしくユスラウメ。小さな枝に2、30粒が熟していた。
1メートル半くらいの高さで横に大きく広がっていたユスラウメの木は毎年沢山の実をつけて、私はそれでタルトを焼いたり、ゆるいジャムを作ったりしていた。美しいルピー色に煮上がった実とジュースを毎朝ヨーグルトにかけて食するのがこの時期の楽しみだった。それが2年前突然枯れてしまったのだ。たくさん、いつもよりずっとたくさん実をつけた年の夏のことだった。根元近くから切り倒してすっかり忘れていた今年、枯れたはずの木はちゃんと新しい命を若木に託していた。ちょっと感動。ジャムを拵えるにはまだ無理だけれど肥料をやって又大きく育てようと思う。