よりによってこんな時に

この1週間ばかり晴天で在宅の日は毎日庭仕事だった。もうそろそろ止めたいと思いながら他人に頼むのがしゃくで毎年ひーひー言いながらこの労働をこなしているのだ。我が夫はもうとっくの昔に放り出して手伝ってくれるのは剪定ばさみの切れを良くするくらい。体を使うことからは一抜けだ。雨の季節前に目鼻がついたのは良いが本当に疲れが溜まってしまった。
今朝は8時に仕事に出発して帰りがけに隣町でもう一つ用事を済ますと精も根も尽き果てたという感じだった。こんなときiPodで聴く音楽が元気をくれるのだが今日はその音楽さえ煩く感じる程の疲れだった。ゆっくりゆっくりというよりのろのろと駅に向かうわたしの顔は多分口を「へ」の字に閉じて表情も冴えなかったと思う。その時「おや、こんなところで、」と声をかけられた。しまった!いつもの元気な私でない私を見られてしまった。それでもいつも素敵なNさんはホテルでの食事の帰路とかで「お元気そうで嬉しいわ。また6月のミーティングでお会いしたいわ」と優雅に言うのである。5分ばかり立ち話をした。電車に乗り込むとそこには都心から帰って来た十数年前からの知り合い、Mさんがいた。あわてて口角をあげて歯切れよく話し電車を降りて別れるまで元気を振る舞った。もう誰にも会わないうちに家にたどり着きたいと願っていたけれどスーパーで買い物中もう一人のMさんに会った。最後のMさんが一番近しい人。でも今日は話す気力がない。ちょっと合図して別れた。夕食後一言メールを書いた。