楽しい家族写真

東京に赴任してかれこれ4年になるJさんから久しぶりのメールがあった。日本語もやさしい内容なら書けるようになったようだ。以前は、もらったメールを読んだ後添削して送り返していたけれど。奥様と子供達がホームリーブしてちょっとほっとしているようだ。そして私を思い出したのかも知れない。メールと一緒に送って来た写真を見て楽しかった。彼はまるで黒田節でも踊っているかのように紋付袴でポーズをとっている。奥様がこれまた白塗りで玉三郎の鷺娘のような格好。Sちゃんは日傘をさしてマダム・バタフライの小型版みたい。日本で生まれたAちゃんは七五三の羽織袴姿。皆コスチュームを楽しんでいるようだがどこかピントが外れていておかしく、しばしパソコンの前で笑ってしまった。こんな貸衣装を着て写真が撮れる写真館がどこかにあるのだろう。多分外国人が集まる六本木辺りにあるのかもしれない。それにしてもAちゃんが大きくなったのでびっくり。日本で生まれたからと日本の名前もつけた。漢字は地球を照らす二つの天体、日と月を組み合わせた字。きっとAちゃんは明るい子だろう。これは私の名前とも一致する。私は、子供の頃から「こんな字が名前に使ってあるのだからずっと明るい性格でいなさいね」とおまじないのように言われていたからそんな性格になろうと努力して来たかも。Jさんは家族に誠実な人で本当に良く子供達の面倒を見ている。いま家族を国の親類に託して安心して、日本の夏を楽しんでいることだろう。キャンプ六本木を。