流行服デザインのヒント

私の本棚にある服飾2万年史をぱらぱらめくるとあった、あった。1800年を中心に前後十数年の絵画に描かれた女性達のコスチュームに今時のスタイルを発見した。絵画の中の女性達はアンダーバストに切り替えがありそのままウエストを絞らず足先まで隠れるドレスでエレガントある。これがデザインのヒントだったのかなと想像できるのが今年の流行服である。
母子3人で食事した。長女の誕生日を祝うのが目的だった。お互いに都合の良い日が合わず3人で会うとなると調整はなかなか大変。かれこれ2ケ月ぶりの待ち合わせだった。子供達に会うのが楽しくて早めに目的地に着いた私の目の前にまず現れたのがN子。元気そうで嬉しい。ほどなく人を縫うように走り寄って来たK子。しかしその姿を見て私は毒のある言葉を吐いてしまった。「いつママになるの?」「え?」「だってそのスタイル、、、」19世紀初頭のスタイルを取り入れたミニドレスのようなものを着てスパッツをはく今年の流行で現れた。私はどうしてもこれが好きになれない。現代の若い娘達は素晴らしいプロポーションを持っているのだからそれを示すきりりとした服装をして欲しいのだ。K子曰く「このスタイルは仕事の時は無理。だから今日こそ、、、と着てきたのよ」と。またウエストをしぼっていないから着心地は楽だとも言っていた。その気持ちも分かる。しかしこのスタイルをした若い女性が銀座に溢れいるともういい加減にしてと言いたくなる。そして食事後大したお喋りもしないままそそくさと別れを言って帰路についてしまった。