はや心はフランスの地に

K子から電話あり。「来月ストラスブールへ行くから、ママも来ない?」彼女の心は既にフランスの地にあるようだ。2週間のお休みを取って今度はストラスブールでスタージュだと言う。その声は溌剌としていた。社会人になって何か趣味をと始めたお稽古ごとが十数年を経て少しずつよい形になって来たようだ。さて誘われた私だが、本当に行きたい、と思う。ドイツ、フランス国境の街。美しいカテドラルがあるはず。2週間娘と日常からのエクソダスなんて良いなあと思う。久しぶりにフランス語の世界に身を置いてみたいとも思う。一昨年の中欧の旅はパック旅行で悔いが残っているし。しかし、私には仕事がある。9月後半から秋の仕事が始まる。「1回くらい先に延ばしてもらえないの?」何を言う!K子も社会人として十数年を過ごして来て社会には約束事があるのを百も知っているはずなのに。結局誘ってもらったけれどこれは夢、夢でしかない。