” That’s Life ”

ラッセル・ワトソン 東京コンサートに行く前彼の新CDを聴いて私たちは色々話していた。年齢を重ねて彼の声にも深みが出て来たとか、今までのCDで披露して来たあの輝くばかりの高音をもっと聴きたかった、など。大体新CDは病後の再起宣言かとさえ勘違いしていた。今朝のラジオでこのCDの持つ意味を知ったキアーラからメールがあった。手術前、これが最後の録音になるかもしれないという状態での録音だという。病気の宣告を受けて奈落の底に落とされた彼が力を振り絞って作ったCDなのだろう。コンサートプログラムの挨拶文と読み合わせて聴いてみる。そして見事に再起した彼に心から拍手を送りたいと思う。