2007年、終わりの日

2007年がもうすぐ幕を下ろす。今年がよい年だったかそうでなかったか。わたしにとって、家族にとって、日本という国にとって更には地球というこの星にとってどうであったか考えるとちょっと安堵の気持ちとともに寒気もする。来る新しい日々をポジティブに、心込めて過ごせるように心から願う。
家族が出払った家を録画しておいたディミトリ・ホロフトフスキー(ロシア語の発音はどんなかちょっとはっきりしない)の声で充たした。もう数年前の来日コンサートなのだがその堂々たる美しいバリトンに聴き入ってしまった。「ドン・カルロ」や「マクベス」がよかった。「エウゲニー・オネーギン」ー余りなじみがないがーは素晴らしい歌唱だった。その上を行くのがロシア民謡黒い瞳」。民衆の中から生まれたはずの民謡がもうオペラになっている。声量を生かして熱く熱く哀愁を込めて歌うホロストフスキーに一人喝采。夕方帰宅した家族と年越しそばを食べに行く。明日は子供たちと新しい年の到来と夫の誕生日を祝う。