オペラ三昧の日々

元旦の家族団らん(楽しいけれど疲れる)のあと、二日、三日と普段は叶わぬオペラ三昧の時間を過ごした。「The Eternal Maria Callas」でカラスの魅力を思う存分に味わった。カラス自身が語る歌の芸術に対する真摯な態度に画面の前で凍り付くほどだった。もし今彼女が存命だったら、など考えるけれどこんな燃える魂の持ち主には長命などあり得なかっただろうし、はかなく終わったカラスにこそファンがいつまでも惜しみない賛辞を与えるのかもしれないと妙に納得した。
カラスが歌う「マノン」の「さようなら、私たちの小さなテーブル」を聴いたら「マノン」を通して聴きたくなった。それで昨日はルネ・フレミング/マルセロ・アルバレスが歌うCDとDVDを楽しむ。おせち料理もあることだし食べ物のストックは十分である。安心して画面の前に長時間居られた。普段、細切れ時間を工面して観るDVDには不満が残るがこの2日は贅沢な時間の使い方をしたものだ。そしてもう1日、今日は「マノン」の後だから同じくフランスものを、全く反対の純愛物「ロメオとジュリエット」を観る。3日間も好きなことにどっぷり浸かった後はしっかり普段の生活に戻らねば。ウオーキングも再開して仕事に備えよう。