手賀沼の辺り

乾燥した冬晴が長く続くいつもの冬と違って今年は晴と雨または雪の日が交互にやってくる。そのためか大きなインフルエンザの流行が抑えられているのかも。晴天を利用してドライブした。夫が「ショーナン」へ行こう、と言った。「ショーナン?」行った先は湘南でなく沼南だった。つまり手賀沼の辺り。沼南道の駅で買い物をして、開店したばかりの日帰り温泉が彼の目的だった。この辺りはその昔白樺派の文士が集まったところだからそんなゆかりの場所がないかとうろうろした。白樺文学館は「諸般の事情により」休館していた。志賀直哉の旧宅跡もただの空き地、朽ちかけた小さな茶室のような木造がぽつんとあるのみ。昔の手賀沼はそれなり風光明媚なところだったのだろうけれど今眺めてみると半分は乱開発のため統一のない建物が並んで見るに耐えない。
今日は私の誕生日。72年目の第1日。昨日の講座のとき今日が誕生日だとみんなに明かした。だれでも人の年齢に興味を持つ。だからそれを明かさない方がミステリアスでいいかなとも思っていた。しかし誰も必ず年齢を重ねて行く。ならばそんなモデルを私が示してもいいや、と思った。沢山のカードやメールが届いた。