ひよりみ菌

やっと体が軽くなった。先週金曜日からの過労が祟っていたのに予定の続く食事会をドタキャンせず実直にこなした結果、胃腸を壊し絶食、ボチェッリのコンサートまではと頑張った。あのコンサートの夜は帰宅するとソファーに倒れ込み約1時間何もできなかった。あの日の写真を見るとみじんもそんな様子は見えない。余程興奮していたのだろう。受診して投薬を受けて状態はすぐ改善したが昨日まで理由の付かない体の重さ、鉛のような重さでどうにかなりそうだった。
しかし、今朝はその感覚がすっかりとれて晴れ晴れと仕事に出かけることができた。自分でも驚くようなアドリブも飛び出した。本当に嬉しいこと。いつも駅に迎えに出てくれるIさんはリタイアした男性だが前職は大手製薬会社に勤務していた薬の専門家である。「今日はお元気ですね。」と声をかけて来たので先週からの事の次第を話すと面白い話をしてくれた。体の中にはビヒズス菌という善玉菌があるがそれと同時に多くの「ひよりみ菌」がある。「ひよりみ」、まさに日和見である。体が悪い状態に傾くとこの菌は悪い方へ加担する全く仕様のないやつらしい。元気なときはこれがまた現金なことに善玉菌に味方するのだそうだ。私のこの1週間はこの憎っくき「ひよりみ菌」がマイナスに加担したということ。でももう大丈夫。今日からひよりみ菌を私がコントロールしてみせる。