薔薇とチェンバロ

この春はチェンバロに縁がある。今日もチェンバロを聴いた。夏近しを思わせる晴れ上がった空の下、八百種のバラが次々咲く(今年は開花が遅く今日が今までの最高の日だとの説明あり。広い庭は薔薇の香りに包まれていた)という薔薇屋敷でのコンサート。バロック時代の響きに身をゆだねた。奏者が楽器を持ち込んでのコンサートだった。バッハ/グノーの「アベ・マリア」の原曲に始まってラモーやクープランなど意識しなければ日頃なかなか聴くチャンスのない曲を楽しんだ。毎日くるくる忙しくしていてもこんな日があると気持ちが安らぐ。共にチャンバロに耳を傾けた3人の友人達も目と耳に良いプレゼントが出来たと喜んでいた。